認証工場とは?指定工場との違いを行政書士がわかりやすく解説

「認証工場と指定工場の違いがよくわからない」
「整備業を始めたいが、まず何の申請が必要なのか知りたい」
この記事では、認証工場の基本をできるだけわかりやすく整理します。
現在の自動車整備制度では、一定の整備を事業として行うには、事業場ごとに地方運輸局長の認証が必要。
現在は、昔からある分解整備だけではなく、電子制御装置整備まで含めて自動車特定整備事業として理解する必要があります。
○認証工場申請をご検討中の方へ
長野県内の認証工場申請については、当事務所でもご相談を承っております。
「わたしの工場で申請が必要なのか知りたい」という段階でもお気軽にお問い合わせください。
◻︎認証工場とは何か
認証工場とは、地方運輸局長の認証を受けて、「特定整備」を行うことができる整備工場のこと。
ここでいう「特定整備」とは、従来の分解整備に加えて、自動ブレーキや車線維持支援装置などに関係するカメラ・レーダーの調整を含む電子制御装置整備も対象に含まれます。
国土交通省は、電子制御装置整備として衝突被害軽減ブレーキ等に使われる前方カメラやレーダーなどの脱着や機能調整等を挙げています。
つまり、今の認証工場は、昔ながらのエンジンやブレーキまわりだけでなく、先進安全技術に関係する整備も見据えていく必要が。
◻︎特定整備は「分解整備」と「電子制御装置整備」に分かれる
認証工場を理解するうえで大事なのは、特定整備は複数のパターンに分かれるということです。
運輸支局では
- 分解整備のみ
- 電子制御装置整備のみ
- 分解整備と電子制御装置整備の両方の申請に分けています。
つまり、事業者は最初に「自分の工場がどこまでの整備を行うのか」を決めなければなりません。
この整理が曖昧だと、必要な人員、設備、講習、添付書類が見えにくくなります。
申請書を書く前に事業内容を整理することが重要。
◻︎指定工場との違いは何か
認証工場と似た言葉に指定工場があります。
この2つは混同されやすいですが、役割は違います。
認証工場は、地方運輸局長の認証を受けて特定整備を行う工場。
一方、指定工場は、その認証工場のうち、一定の設備・技術・管理体制を備え、完成検査までできる工場。
国土交通省は、指定工場では保安基準適合証を交付でき、運輸支局等への車両持込みを省略できる場合があると説明しています。
実際の業務でいえば、まず整備業として入口になるのが認証工場。
そこからさらに検査機能まで持つのが指定工場という理解でかまいません。
整備業を始める段階では、まず認証工場申請をするケースが多いです。
○認証工場と指定工場のどちらが必要か迷う方へ
事業内容によって、必要になる申請や準備は変わります。
長野県内で認証工場申請をご検討中の方は、当事務所の業務ページもあわせてご覧ください。
◻︎なぜ認証工場の理解が重要なのか
近年は先進安全技術の普及に伴い、整備制度も見直しが進んでいます。
国土交通省は、2025年7月8日に整備事業規制の見直しとして認証工場の機器要件見直しを公表し、不要となった機器の整理や整備用スキャンツールの取扱いを示しました。
新規認証取得時や事業場移転時には、整備用スキャンツールが論点に。
そのために昔の整備工場のイメージのままで認証制度を理解するとズレが生じます。
今の認証工場は、分解整備に加えて、電子制御装置整備をどう考えるかまで含めて押さえる必要があります。
◻︎どんな事業者が認証申請を検討するのか
認証申請を検討するのは、新たに整備業を始める事業者だけではありません。
たとえば
- 中古車販売店が整備まで内製化したい場合
- 板金塗装業者が整備分野まで広げたい場合
- 既存工場が対応範囲を見直したい場合などで認証の要否が問題になります。
運輸支局の申請案内でも、対象とする整備区分に応じて案内が分かれており、事業内容の整理が前提となっています。
◻︎認証工場申請は書類だけでは終わらない
認証工場申請は、単に申請書を提出するだけで終わりません。
提出後の書類審査のあと現地確認・審査があります。
つまり、申請書面だけでなく、人員、作業場、設備、対象とする整備内容まで整理できていなければなりません。
この点から見ても、「認証工場とは何か」を最初にしっかり理解することは、申請準備そのものの土台になります。
◻︎まとめ
認証工場とは、地方運輸局長の認証を受けて特定整備を行う整備工場です。
そして今の制度では、特定整備は分解整備だけでなく電子制御装置整備まで含みます。
さらに、指定工場は認証工場の中で検査機能まで備えた別の仕組みです。
まずは
- 認証工場とは何か
- 指定工場と何が違うのか
- 自社がどの整備まで行うのかを整理することが申請の第一歩になります。
◻︎Q&A
Q1. 認証工場とは何ですか?
認証工場とは、地方運輸局長の認証を受けて特定整備を行うことができる整備工場です。
特定整備には分解整備だけでなく、電子制御装置整備も含まれます。
Q2. 認証工場と指定工場の違いは何ですか?
認証工場は特定整備を行う工場で、指定工場はそのうち一定の設備・技術・管理体制を備え、完成検査までできる工場です。
Q3. 認証工場申請は書類だけで終わりますか?
いいえ。
運輸支局の案内では、書類審査の後に現地確認・審査があります。
◻︎1問クイズ
○✖クイズ
Q. 認証工場とは、地方運輸局長の認証を受けて特定整備を行うことができる工場である。○か✖か?
答え:○
認証工場とは、地方運輸局長の認証を受けて特定整備を行うことができる整備工場のことです。指定工場とは異なり、まずは整備業の入口として認証工場申請が問題になるケースが多いです。
○認証工場申請をご検討中の方へ
認証工場申請は、書類作成だけではなく人員・作業場・設備の整理まで見据えて進めることが大切です。
長野県内で認証工場申請をご検討の方は、当事務所までお気軽にご相談ください。
◻︎内部リンク
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